平成22年度 第3回就労部会 議事録

日 時
平成23年1月14日 13:30~16:00
会 場
南魚沼市ふれ愛支援センター 大会議室
 
部会長
中澤(魚野の家)
担当事務局
岸野(湯沢町役場 健康福祉課)
参加者
部会長 中澤氏(魚野の家)、大津氏(湯沢町自立支援協議会)、長田氏(南魚沼福祉会)、高野氏(南魚沼福祉会)、黒岩氏(桐鈴会)、勝又氏(いなほの会)、吉澤氏(ハローワーク)、剣持(ハローワーク)、佐藤(やいろの里)、小池(やいろの里)、桜井氏(大和病院)、尾身氏(あおぞら)、金澤氏(南魚沼市役所・協議会事務局)、江部氏(相談支援センターみなみうおぬま)、岸野氏(湯沢町役場・協議会事務局)
当面の目標
・就労支援事業所の新規整備
・障がい者雇用、官公需等の促進
話し合いの内容・出された意見等
1.
就労支援事業の現況と今後の動向について
南魚沼地域の就労支援事業所受け入れ場所不足について、地域の事業所の動き
南魚沼福祉会
 魚野の家 H23.4.1よりB型定員6名増。
 浦佐保育園が空くことから、空きスペースへ魚野の家分場地として10名程度の就労支援事業を展開予定。(地域ニーズがあれば、いずれは20名定員を目指す)まだ検討段階で、同地区の桐鈴会や、やいろの里なども同時期に就労系事業を展開することから、求める利用者像・仕事内容等の情報を共有し、場合によっては就労移行支援も視野に入れ検討中。
 浦佐保育園は改築が必要であるため開設時期は未定。(ドリームハウスも浦佐保育園に移転するが時期は未定)
桐鈴会
 ケアホーム(CH)と日中活動の事業が可能な施設を来年度より新設することを目指している。CHは1Fを重度(4名)、2Fを軽度(女性3名)の方が利用できる計画。
 H23.4.1開始予定のGH(6名)を男性寮へ変更した。GH利用者は、浦佐保育園に移転するドリームハウスに日中通えるかと考えていたが4月にはドリームハウスの移転がされないようなので日中通う場所を探さなければ。現時点での利用予定者は決まっておらず入居者はこれから募集。目処が立てば情報提供し、市町の広報や各機関のHP等で周知していただく。ただ、GHはバリアフリーではないため身体障がいの方は利用不可。
 日中活動は生活介護と就労B型を計画しており、B型の作業内容は農業的なものを考えているができるだけ利用者の希望に沿った作業としたい。(原木しいたけの栽培などを考えている)県にはCHと日中活動を同時申請しているが、日中活動が南魚沼圏域に不足している関係もあり先に通りそうである。
魚沼地域福祉会(やいろの里)
 施設の敷地内に、多機能型で生活介護・就労B型(どちらも10名の予定)をH23.4.1より新規展開予定。就労Bの実績がないので軌道に乗るには1年くらいは必要と考えている。作業はクッキーづくりなどを検討。調理できる場所を設ける予定。やいろの里でも農業的な作業を行っているが、それを就労の作業とすることは難しい。
 利用予定者のうち就労B10名・生活介護5名くらいは目星がついている。(施設の地域移行者)
部会で出た質問
 魚沼更生園の日中事業をGH利用者が使えないという話を聞いた。GH利用者が入所施設の生活介護等を利用することができないのだろうか?
 障害程度区分によるが、入所施設が新体系で生活介護・施設入所支援にサービスが分かれていれば、日中に生活介護、夜間にGH(共同生活援助)を利用することは可能。
魚沼更生園でいうと、現時点では旧体系であるため、日中だけ生活介護を利用することは不可。(日中に利用するものが日中一時支援であれば利用可能)
 ただし、通常生活介護を利用するには区分3以上の決定が必要であり、GHの対象者が区分1以下の方であるため、現実的な話ではないかもしれない。
補足(サービス利用と障害程度区分の関係)
サービス内容 利用に必要な障害程度区分 備 考
共同生活援助 (GH) 区分1以下 区分2以上でも利用することは可能
共同生活介護 (CH) 区分2以上  
生活介護 区分3以上(入所は4以上) 年齢が50歳以上の場合区分2以上(入所は年齢が50歳以上の場合区分3以上)
就労継続B型 就労移行 区分による制限はない 就労移行は原則2年の期限あり

勝又氏(いなほの会)
 H24卒業生が10名程いるが、南魚沼地域の就労施設がいっぱいで、小出養護在校生の実習も満足にできない。小出養護保護者会から市役所へ施設増や定員増の要望を出したという話も聞いている。
金澤氏(南魚沼市役所・協議会事務局)
 ここにきて施設整備が進んできているが、まだ南魚沼地域は魚沼や十日町に比べ就労支援施設が少ないと感じている。現に大和地域は障害施設がなく空白地だったため、大和の方は魚沼の施設を利用する方が多かった。仮に、今後施設が飽和状態になれば施設整備の調整なども必要になるかもしれないが、障害者計画(来年次期計画策定)の数値まで届いておらず、施設整備の調整などはまだ先の話であると考えている。
高野氏(南魚沼福祉会)
 魚野の家は、精神障害者授産施設としてスタートした経緯もあり、精神障がいについてはノウハウもあることから、一般就労実績等を特色に他事業所との住み分けを図りたい。
2.
障がい者雇用、官公需等について
ハローワークより報告等
 新潟(潟東)のNPO法人(潟東でも養豚場とGHを運営している法人)で、湯之谷地域に養豚施設を作る予定との情報があり、20人の障がい者雇用を考えている方針のようである。時期は未定。職場から小出駅までの送迎あり。働く人が集まらないと施設ができないという可能性もある。
 別添の資料のように、就労先・実習先の開拓を主目的に、9月末にハローワークと障がい者就労支援施設職員で南魚沼地域8社、魚沼地域2社の企業訪問を行った。概ね受け入れに前向きな回答だったが、就業に各種資格取得の必要であったり業務が危険な建設業などでは困難という話が数社あった。今後も同様に施設職員とペア訪問を検討するとともに、就労部会や、あおぞらの定例会で集積したデータとハローワーク登録者・施設利用者等の定期的マッチングを行っていきたい。また来年は企業へのH24採用予定のとりまとめを6月に早め、それ以降に企業訪問を考えている。
 実際にハローワーク単独で企業を回った際には、障がい施設のことを知らない、障がい者雇用を考えていない等の回答もあり、企業とのギャップを感じていた。11月に障がい者雇用助成制度説明会を六日町商工会青年部と行った際に、魚野の家・あおぞらに事業所の紹介と障がい者についての実態を説明してもらったが好感触があったので3月にも説明会を計画しているが、また施設の方に協力をお願いしたいと考えている。
 また、支援により就労支援施設から一般就労へ導くことで協議している就労系受け入れ不足についても解消の一助となるのでは。
あおぞらより情報提供
 小出のクロネコヤマトより大和駅周辺のメール便配達業務の仕事を請けてほしいとの問い合わせがある。できれば南魚沼市の障がい者施設と契約を結びたいとのこと。十日町のあんしんが受けているメール便業務を参考にすると、車両は事業所のものを使い、運転手+1名で基本的に回る。1通25円で1日50件~100件程度、月曜~土曜まで、午前中いっぱいぐらいの業務となるとのこと。心当たりがあれば連絡もらいたい。
 職員1人つくことを考えると、どの事業所でも現在の体制では難しいか。
金澤氏(南魚沼市役所・協議会事務局)
 市役所でH23年度採用で1名の正職員を採用予定。1月から臨時職員9時~16時30まで。来年度同様の条件で2人ぐらいの予算を計上。庁舎内の理解促進も含めた取り組み。衛生センターの受託についても話を進めている状況。時給は930円。求人は基本的にハローワークに。
3.
その他
 五日町病院併設の大地の家、太陽の家が精神福祉法の施設から障害者自立支援法の新体系施設となり生活訓練・宿泊型自立訓練を提供する。35名の定員で5名分を短期の体験用とする。日中にデイケアへ通うことも可能な事業だが、就労移行と同様に原則2年の有期限がある事業。
 グループホーム八海の家がH23.4.1より再開する。
桜井氏(大和病院)
 大和地域に施設ができ、大変ありがたい。是非高次脳機能障がい・発達障がいの方の受け入れも考えてもらいたい。