平成23年度第1回移動・訪問・日中活動部会 議事録

日 時
平成23年7月5日(火) 10:00~11:30
 
会 場
南魚沼市ふれ愛支援センター 大会議室
 
部会長
堀主任サービス管理責任者(まきはたの里)
 
担当事務局
関井主任(南魚沼市福祉課)
 
参加者
南魚沼市自立支援協議会・南雲会長 / 魚沼学園・高橋児童指導員 / 小出特別支援学校進路指導部・庭野先生、小関先生 / 南魚沼市社会福祉協議会・松井係長 / 社協訪問介護事業所・佐藤サービス提供責任者 / ゆきぐに大和病院・桜井ソーシャルワーカー / 南魚沼地域振興局地域福祉課・高橋課長代理 / みなみうおぬま・江部、高野 / 南魚沼市福祉課・渡辺係長 / まきはたの里・堀主任サービス管理責任者(部会長) / 南魚沼市福祉課・関井主任(事務局)
議題
  1. 基本方針について
  2. 平成22年度の振り返りと平成23年度の部会体制について
  3. 各委員会(チーム)の課題検討・目標設定
  4. 次回開催について
記録
1.基本方針について
○ 部会長・堀より運営会議の報告
  • 今年のキーワードは『普及啓発』
  • 地域にどんなサービスがあって、どういう活動をしているのかを知らないということは選ぶ側にとっては大変なことなので、各市町福祉課、相談支援窓口を中心として、それぞれのサービスが分かりやすい形で提供されている、あるいは紹介されているということを念頭において進めていく。
  • 部会運営については、部会の中にチームを設け、各課題についてチームごとに話し合ったりした結果を部会にて報告・協議する形で進める。
  • 今までは全体で移動・訪問・日中活動をやってきたが、この部会は課題がしっかり分かれている。
2.平成22年度の振り返りと平成23年度の部会体制について
○ 部会長・堀より資料に沿って説明あり
  • 平成22年度の取組課題としては、①移送・移動サービスの確保、②障がい者の運動の場の確保、③重度障がい者の日中の場の確保。
  • 移送・移動サービスの確保については、アンケートを実施したりするなど力を入れて取り組んできた。
  • "訪問"の部分は課題があがっていなかった。
  • 日中活動の場の確保については、事業所の新体系以降によって日中活動の場が確保されるということが見込まれるという報告であった。
  • 昨年度の課題の状況を受けて、今年度は3つのチームに分けていきたい。移動、訪問、日中活動とも抱えている課題が違うので、部会の場ではなく、チームごとに個々の活動を進めていく。チームからの報告を部会の場で行い、協議し、その結果を全体会で報告するという流れ。
《昨年までの状況の確認と今年度の体制について》出席者より意見等なし。
3.各委員会(チーム)の課題検討・目標設定
○ 課題検討(案)…レジュメより
  『移動』 障害福祉の分野からみた、地域の移動に関するニーズや課題を整理し、地域の交通連携計画(仮)に提言を行う。
  『訪問』 訪問系サービスの内容や実態を、まず関係機関向けにまとめる。さらには各現場の課題を共有、利用者向けに障害分野に特化した案内を作成する。
  『日中』 重度障害者の日中活動の場、入所施設が移行して本当にニーズが満たされているのか。新たに見えた課題の抽出と、地域の活動も踏まえた総合的な日中活動の案内を作成する。
【移動について】
堀氏
  • 部会の中で結論が出ないのではという話があり、今までの活動の中で出た地域の移動に関するニーズや課題を整理して、地域の交通計画に提言を行うことを成果にしてみてはどうか?
南雲氏
  • 部会、自立支援協議会だけでは解決しえない大きな問題、長期的な課題。いろんな人たちと連携して地域の交通システムを考えていく必要がある。まずはそのきっかけづくりができれば、部会、自立支援協議会としての役割は大きく果たせるのではないか。
  • 同時に短期的な移動手段確保(有償運送など)、また、魚沼市で行っているデマンド交通システムについて検討。
渡辺氏
  • 移動については、人工透析の患者の方々などから要望が出ている。
  • 魚沼市がデマンド交通を行っているということで市環境交通課のほうでも検討をしている。タクシー業界もデマンド交通に前向きだということで、基幹病院が開始されるのに併せて進めたいという話であった。
【訪問について】
堀氏
  • 昨年度までは課題としてはあがっていなかった。運営会議では、サービスの内容・実態を関係機関が把握していないので、関係機関向けにサービス内容をまとめたり、各現場の課題を共有、利用者向けに障がい分野に特化した案内を作成してみてはどうかという意見があった。
佐藤氏
  • 地域によって利用者の意識が違うのを感じている。共同実践するにもほとんど代行だったりする地域もある。
  • ケアマネに値する人が各利用者に皆ついているわけではないので、このサービスでいいのだろうかというのを客観的に評価できていないのではないか。
  • 情報を共有する関係機関が少ないという課題もある。
  • 私たちの活動を知っていただく機会が少ないことを改めて感じている。
桜井氏
  • ヘルパー(障がい関係)との状況共有はない。
  • 地域で現にどの程度利用されているのかも分からないのが現状。
  • ヘルパーは高齢者が利用するイメージがある。
佐藤氏
  • 訪問看護に相談に行くことはあっても桜井さん(ソーシャルワーカー)に相談に行くことはなかった。
高野氏
  • 相談支援センターが関わっている人もいれば、関わっていない人もいるので、相談支援事業所が入っていく必要があるのかなという感じはしている。
堀氏
  • 訪問というと高齢者のイメージがあるが、障がいの方も自立支援法の中で在宅のニーズが増えてくるとは思う。訪問の部分では、まずは関係機関が知らないといけないと思う。
【日中活動について】
庭野氏
  • 全体で高等部86人中、南魚沼の生徒が40人。小中学校の特別支援学級が増えているということも聞いているので、当校における南魚沼の割合が増えていくと思われる。重複の生徒は高等部9名のうち7名が南魚沼の生徒。
  • 重複の生徒も現場実習をさせてもらっているが家の人が遠くまで送迎しているのが現状で、卒業後も毎日家の人が送迎することになると、送迎の問題が課題としてある。
  • 日中の活動の場が広がっていくと良いかなとも思っている。
小関氏
  • 現在1年生を担当している。4名が南魚沼の方でうち2名が車椅子対応。卒業後の進路がなかなか見つからない。実際、入所を希望している人もいるので対応をお願いしたいと思う。
高橋氏(魚沼学園)
  • 事業所として、送迎が負担になっている部分がある。今年度で送迎をやめる方向で考えている。やればやるほど赤字になってしまう。ニーズのある人と距離との折り合いがつかない。魚沼市もデマンド交通を採用しているが、軽度の方はそれを使って通える。ただし、福祉タクシーではないので、迷惑をかける方は利用できない。
  • 南魚沼市内にもう少し日中活動の場の受皿があると親御さんにとっていいのかなと思う。
  • 巡回相談時、放課後、夏休みにサービスが使えるようになったという声を聞くが、毎日使えないという話もある。
堀氏
  • 卒業生の運動する場という話の中で、通所の作業所に通っても結局運動する場がないという話があったが。
庭野氏
  • 体を動かす時間が少ない。小さいころから水泳教室等に通われている方もいるが、そういう機会に巡り合わなかった人たちは、自分で探していくことは難しい。
江部氏
  • 仕事以外のところで何かしたいが、自分で考えることができないという方はいた。例えばそういう方に対してどういう支援をしていくのか、例えばサークル活動を紹介するのがいいのか、新たなサービスを作った方が良いのか、その辺については正直取り組みが止まっている。
堀氏
  • サークル活動なんかも例えば年間通して一覧になっていると分かりやすいと思う。卒業後、そういうのも楽しみに地域の活動に参加してもらうのも良いと思う。
堀氏
  • 入所施設が移行して重度障がい者の方のニーズが満たされているのかという話だが、移行したのはマイトーラとまきはたの里。マイトーラさんも一杯一杯の状態で頑張っている。まきはたの里も実際受け入れの人数を増やしてきた。受け入れの対象も身体障がいの方もということだが、建物が対応していない。重症心身障がい児者の方を受け入れるとマンツーマン対応になるが、スタッフの増員はない現状。これ以上、何かできるかというと、まきはたの里としてもかなり厳しい状況。現状で手一杯の状態である。
  • 小出特別支援学校の卒業生が毎年増える中で、その方を受け入れる体制が整っていないという課題はある。
【日中活動について】
  ○移動 松井、庭野、桜井
  ○訪問 佐藤(訪問介護事業所)、高野
  ○日中 堀、小関、高橋(魚沼学園)
【その他:特別支援学校について】
南雲氏
  • 南魚沼市内に特別支援学校が開設されるという話があるが、この地域に学校ができるということで、送迎の問題の部分について課題がクリアになるということはないか。
庭野氏
  • 卒業後に自宅から通うということを考えると、移動の部分については、同じ課題が残ると思う。
南雲氏
  • 運動するとかそういう場所の確保などが必要ということであれば、この部会なりで、今度できる学校はこういう場所にしてください、こういうものを入れてくださいという要望・提言が必要ではないかと思う。
堀氏
  • 日中活動の課題として、市側としても話しづらい部分もあるかもしれないが、可能なところから部会で話をして内容を上げさせてもらって、前向きな検討が実際の動きにつながっていければと思う。
渡邊氏
  • 特別支援学校については教育委員会が担当することになっているが、福祉課、自立支援協議会からもきちんと話ができる形になるよう、教育委員会に相談はさせていただきたいと思っている。
【全体を通して】
江部氏
  • 今年のうおぬまフォーラムでも移動をテーマに話をしようということになっている。今年は魚沼圏域でどんな取り組みをしているかということで、魚沼市で始まっている乗り合いタクシーについて取り上げ、経緯、この事業への想いを掘り下げたいと思っている。
4.次回開催
  • 7月11日に全体会があり、今日の会議内容の報告をする。3回目の部会は1月に行い、その後に全体会(2月)が行われる。
  • 年3回の部会を予定しているので、2回目の部会は10月の開催としたい。
  • 10月までに各チームでの活動をお願いしたい。その具体的内容については、部会長から個別に案内する。