平成23年度第1回相談支援体制整備部会 議事録

日 時
平成23年6月24日(金) 10:00~12:00
 
会 場
南魚沼市ふれ愛支援センター 大会議室
 
部会長
江部センター長(相談支援センターみなみうおぬま)
 
担当事務局
笛木主任(湯沢町健康福祉課)
 
参集者
南魚沼地域振興局健康福祉環境部 高橋地域福祉課課長代理、髙橋精神保健福祉相談員
南魚沼市障がい福祉課 渡辺障がい福祉係長
南魚沼市子育て支援課 種村副参事、岡村副参事
南魚沼市保健課 山崎保健指導主幹
南魚沼市子ども・若者育成支援センター 桑原若者担当リーダー
ゆきぐに大和病院 桜井ソーシャルワーカー
魚野の家 白井相談員
みなみうおぬま 江部センター長(部会長)
湯沢町健康福祉課 笛木主任(事務局)
議題
  1. 平成22年度の総括・反省
  2. 平成23年度の活動目標の設定
  3. その他意見交換
記録
1.平成22年度の総括・反省
昨年度は1回開催したのみ。内容としては児童療育部会と重複する『つながる支援』への取り組み(UDモデル園事業実施、相談支援ファイルの活用)、養護学校進路面接への相談支援事業所の同席など。今年度は目標と目標達成に向けた行動を具体化してしっかりと活動して行きたい。(江部)
2.平成23年度の活動目標の設定
(1) 普及啓発に向けて
本日、会議に参加している方でさえ、各事業所の相談の対象、機能など不明瞭の方が多いのでは。まずその部分を関係者が分り易く把握するツールを作成することから始めてはどうか。分り易いものが纏まればパンフレットのようなものを作って普及啓発にも繋げられるのではないか。
すでに独自にパンフレット作成した部署もあり。どのような形になるか未定だが、各事業所の機能を紹介するようなフォーマットを作成し、次回部会までに参加者にデータで送信。集まったものを見て、どのような活動をするか検討。
(2) 障がい児の相談支援体制整備に向けた各分野の連携について
ア 現状と課題について意見交換
  • 最近は子どもよりも親の精神疾患が疑われるケースが増えているように感じる。現在は保健師に繋いで対応して貰っている。(南魚沼市子育て支援担当)
  • 精神の問題に起因する生活保護の相談が契機となって、相談に入るケースが増えている。パーソナリティ障害の増加に伴い対応に苦慮しており、情報を共有して大勢で対応できれば良いと考えている。(南魚沼市保健師)
  • 介護保険で対応できないケース等は、どのようなサービスをどう提供したら良いか判断が難しい。当事者だけでなく家族も含めた対応に問題を感じている。(大和病院)
  • 特別支援学校高等部定時制は引籠もり事案が多く潜んでいる。前任地においてだが、社会に出る前にそこで上手く問題を発掘して、他分野との連携によって相談支援に繋げる活動が始まっている実例もある。そのまま社会に出てしまうと上手く適応できないまま家庭内で問題を抱え込み、親が高齢(子どもも30代以上)になってから相談にくることになってしまう(保健所)
  • 子ども・若者育成支援センターは子どもの居場所作りには一定の役割を果たしていると思うが、個別の障害の相談となると専門の部署や事業所に相談せざるを得ない。相談支援センターと連携しながら取り組めたら良いと思う。子どもだけでなく親や家庭も含めた支援にどう取り組んでいったら良いか、相談支援に繋げたいがどう繋げたら良いかに悩むケースが多い。(子ども・若者育成支援センター)
  • 就労を希望している高次脳機能障害者がいるが、就労の条件に"車の免許"があり、障害が原因で免許が取れず就職に繋がらないことから、将来への希望が持てないでいる。この様なケースにはどのように対応して行ったら良いのか。就労については他の分野との連携がないと解決できない問題である。(魚野の家)
  • 相談件数が増えて対応に苦慮している。障がい認定のないグレーゾーンの方の相談も増加しており、各分野とより連携を強化することで、各専門分野に円滑に繋げられるようになるのではないか。『普及啓発』を全専門部会共通のテーマに決定したが、それを進めるために利用者、支援者ともに分り易い相談支援体制を部会で検討し構築していけたら、と考えている。(相談支援センター)
  • 保育園等に積極的に相談支援に入って成果を上げている事例もあるが、学校ではどうか。当然入学時の情報の引継ぎは行っているが、学校は問題を学校内で抱え込んでしまうという話をよく耳にする。(南魚沼市子育て支援担当)
  • なかなか相談に踏み切れなかった人がやっとの思いで相談に来たのに、その場で相談に乗って貰えずたらい回しにされるのは、良い対応とは言えないのではないか。
  • 「ここでは分らないので○○へ行ってください。」という繋ぎ方ではなく、「○○に話を通して連絡させます。」という繋ぎ方にすれば相談者の心理的な負担を相当減らせるのではないか。(湯沢町健康福祉課)
  • 子育て支援の立場からすると、障害に関する相談をお願いされてもどう相談に乗って良いか分らない。どんな相談をどこに繋ぐかを明確にしておいて貰う方が良い。(南魚沼市子育て支援担当)
  • 障がい児の支援を依頼するために子育て支援課へ参加の依頼をしたわけではなく、 顔の見える関係の構築という意味合いの方が今日の参加依頼の主旨としては強い。具体的な話は顔が見えてから行っていこうと考えている(相談支援センター)
障がい児の支援を含めた次年度の相談支援事業がどのような形になるか、具体的な中身については現時点で国からの提示なし。情報が入り次第南魚沼市、湯沢町と協議し、部会を通じて情報提供していく。(相談支援センター)
イ 自分が相談を受けるかどうかの判断基準について
  • 障害に関する相談なら福祉課へ繋いでいる。相手が子どものときは子育て支援課へ繋ぐときもある。(南魚沼市保健師)
  • 40歳を一区切りにしているが、突然関係を絶つことはできない。将来のことを考えながら他の部署・機関へ繋いでいる。障害に関する相談は専門外なので福祉課や相談支援センターへ繋いでいる。(子ども・若者育成支援センター)
ウ 今後の取り組みついて
  • ここにいる関係者自身もどのように住み分けをして行けば良いかがわかっていないのが現状なので、まずはそれぞれの守備範囲を明確にして持ち寄り、関係者向けの分担表のようなものを作ってみてはどうか。
  • それぞれの相談分野を纏めた上で、秋の部会に繋げたい。