平成23年度第2回居住部会 議事録

日 時
平成23年12月6日(金) 9:30~11:30
 
会 場
南魚沼市ふれ愛支援センター 大会議室
 
部会長
池田主任支援員(マイトーラ)
 
担当事務局
岸野(湯沢町健康福祉課)
 
参加者
福祉ホーム太陽の家・大地の家 椛澤施設長 / 相談支援センターみなみうおぬま 森山専門相談員 / 小出特別支援学校 細井先生 / 友の家 小林理事長 / グループホームひまわり 星野サービス管理責任者 / まきはたの里 関氏 / グループホームひだまり 中野サービス管理責任者 / 小出病院 矢野主任医療SW / 南魚沼市福祉課 渡辺係長 / マイトーラ 池田主任支援員(部会長) / 湯沢町健康福祉課 岸野氏(事務局)
議題
  • 居住ニーズの把握
  • GHの普及啓発、周知
記録
◎居住ニーズ調査について
南魚沼市に新設したグループホーム(以下GH)に多くの空きがある状況。
ニーズはあってもマッチングができていないことから、部会で細かいニーズを把握するため、関係機関にニーズ調査を依頼し、部会で取りまとめた。
調査依頼機関
小出特別支援学校、五日町病院、まきはたの里、魚野の家、セルプこぶし工房、あさひばら、友の家、ドリームハウス、みなみうおぬま(南魚沼市、湯沢町の在宅者の抽出)
調査表について
出身地、障害の状態、居住・日中活動状況、本人の状態、本人希望・家族希望・支援者意見等の項目を調査し、A~Eまで5段階の判定をつけた。今回の調査であがった件数は50人ほど。
GHひまわりの状況
6名定員のうち、入居者が3名であったが、満床の見込。(小出養護卒業後1名入居見込。みなみうおぬまを通じ1名利用予定。魚沼市より1名紹介あり。)
数名がネットを通じ情報を得て照会してきたほか、民生委員経由の紹介もあった。ひまわりに直接照会があったケースでも相談支援センターへ繋げ、支援センターを核とし関係機関で調整した。
実感として、GH側だけで動いてもマッチングはうまくいかない。地域にどのようなGHがあるかという情報が周知されているかが必要だと感じた。
また、今後、女性用のGHを考えている。市に申請中。
八海の家の状況
4名定員で、変わらず入居者なし。数名の体験利用はあったが、利用には繋がっていない。太陽・大地の家にも2,3床の空きがある状況である。
○ ニーズ調査に関する意見等
  • 調整役を担う支援センターとすれば、ニーズ調査の資料があれば動きやすい部分はありそう。ただ、働きかけがすぐ必要な方については動けるが、必要ない方はどうしても後回しになってしまう。資料のリアルタイムの更新が望ましいが、支援センターで管理していくことは体制的にも難しい。
  • ニーズ調査を見ても、いずれはという方が多い。また、上位の方であってもすぐにGHに繋がるとは限らないし、下位の方でも突発的な環境の変化により緊急度が上がる可能性もある。そこまで重要視すべきではない。
  • マッチングとして使用するにはリアルタイムの更新がベストだが、どこが管理しても負担が大きい。各機関で該当者を詳しく把握しているので、部会の中での定期的な更新は年1回程度として、主に今後の整備に対する指標として活用するべきではないか。
  • 通所事業所等からするとGHの状況を知ることができるシステムがほしい。GHの特徴、男性用・女性用、体験利用の可否、現在の空き状況等の情報が欲しい。
  • GHの状況を定期的に周知するのであれば、その際に、他の居住施設の状況についても合わせて周知しては。
  • 部会の冒頭で、関係施設から各施設の状況報告を行い情報共有するとともに、部会記録により他の方へ周知を図るシステムはどうか。
今後の方向性
  • ○ニーズ調査表は直ぐのマッチングというよりも、ひとつの目安。部会としては、主に今後の整備の指標として活用するため、年に1回の更新をする。データは事務局で管理し、必要に応じて関係機関へ提供する。(データ提供に関して、関係機関より了承済)
  • GHや居住施設の状況などを把握できるようなシステムづくり。部会の冒頭で、居住の場を持つ各事業所の現況を報告し、部会記録によりメーリングリストで発信。
○ その他意見等
  • 地域にケアホーム(以下CH)一体型として運営している事業所はあるものの、完全バリアフリーや特浴等の施設整備、夜間体制等の人員体制などが整っていない。仮にCH対象者(区分2~3)が利用したいとなるとすり合わせが必要。
  • 桐鈴会でも、ニーズとしてCHが欲しいというものがあり、CHと日中活動の場を指定申請しているが、同一施設内で指定許可された例がなく厳しいとの話も。県に申請して3月に結果出る見通し。日中活動は喫茶店風のパン工房を検討。
◎医療の必要な方のサービス利用について
入所系施設において医療行為(ごく簡単なものも含まれる)が必要な場合には、看護師による処置が必要とされている。だが入所系施設の多くは、特に夜間の看護師体制が充実しておらず、施設入所・短期入所など夜間の支援を伴うものについて支援できないケースが出てきている。
○ 意見等
  • 簡単に看護師の体制確保、介護士による医療行為というわけにいかない。
  • 入所系施設でも、24時間オンコールで看護師に入ってもらう拘束当番の体制はあるが、緊急時対応を想定した体制であり、常時医療行為が必要となると対応は難しい。
  • 南魚沼地域だけでなく、全国的にも同じようなケースはある。現実にはやらざるを得ない場面もあり、今まで表面化していなかっただけ。家族にできる医療行為が、国家資格である介護福祉士ができないところにもどかしさがある。たんの吸引でも、介護福祉士の資格者で50時間の研修、ヘルパーは2日の研修が必要。
今回は協議まで至らず。
◎その他、意見交換
「就労部会」は年に3回を予定。(6月、8~12月、1月頃)
部会は報告、連絡、調整機能を主とし、その間、テーマ(課題)に合わせて作業部会(チーム)を作り活動していくこととした。
小出病院の状況
魚沼地域の病院再編成に伴い、小出病院において精神科病床は無くなることとなるため、退院促進事業等を通じ入院者数も着々と減っており、退院可能な方は出尽くしている感がある(南魚沼地域での退院可能な方は現実的にあと1名くらい)。総合病院における精神科ということもあり、平均在院日数は80日以内(非常に少ない数字)。