- 年度当初の目標
- 活動のまとめ
- 次年度への課題
① 年度の目標として、「障害分野からみた地域の移動の課題を地域の交通連携計画(仮)に提言を行う」「そのための情報収集」「実現へ向けた意見交換」とした。
- 昨年度ニーズアンケート調査を行った。
- 地域の交通連携計画(仮)は実際にはないが、相当する南魚沼市都市計画課の方に話を伺った。
→ デマンド交通システムや相乗りタクシーなどが目標として掲げられていた。
② 取り組みに対する地域の温度差や国庫助成状況など、他地域の情報を知るほどに、これから形作るうえでの難しさを痛感。
- ニーズ調査を行い、アンケートの集計結果が出ているなかで挙げられている困り感に対して、南魚沼市長が前向きではない答弁をされたことがあった。
→ 状況を踏まえ、塩谷市議会議員に話合いに加わっていただいたが、なかなか前に進まない状況があった。
- 魚沼市は国からの助成を受けデマンド交通システムが発達しているが、来年度から南魚沼地域で行う場合、この国からの助成が打ち切りになるので難しい。
→ 他地域の話を聞くと、あらためて厳しさを痛感した。 - 南魚沼市の対応は10月よりタクシー券の増刷、無料の市民バス運行を行なっている。
- デマンド交通システムや相乗りタクシーは自己負担が必要になるのでタクシー会社などの協力を得られれば良いが手を挙げていただけるところがない。
- 市民バスを民間に委託したらどうか。
→ 全路線、維持管理含め年間1,000万円くらいで運行しているので、民間では赤字になって難しいのではないか(南魚沼市都市計画課)
- 胎内市、帯広市の情報収集、移動がテーマだったうおぬまフォーラムに参加をして検討したが、難しさを実感した。
③ 問題の大きさ、長期化の様相を呈していることから、いくつかある検討課題の一つとしてではなく、独立したセクションとしてあるべきでは。
- 移動、訪問、日中活動それぞれの課題が大きいので、まとめて1つの部会としての活動は検討時間が限られていることからも難しい。
参考:近隣地域自立支援協議会の専門部会
長岡市
「当事者部会、就労部会、地域生活移行部会、暮らし部会、子ども部会」
柏崎刈羽地域
「ケアマネジメント連絡会、療育と支援ワーキング、地域移行支援ワーキング、就労支援ワーキング」
十日町津南地域
「教育進路部会、就労作業部会、訪問日中活動部会、居住部会」
魚沼市
「相談部会、日中活動部会、居住部会、一般就労部会、移動部会」
参考のとおり、同じような土地柄にあっても移動を課題に挙げていない地域と、既にデマンド交通システムを運営している魚沼市がまだ課題としている等、移動に対する考え方自体に温度差がある。
- 今後システムを作るうえで、障がい者のみではなく、高齢者や元気な方、市外からの方も使えるものをと都市計画課から話があったが、取り残される人がいないようにしてほしい。
- 千葉県に一般就労100%を目指す特別支援学校があるが、交通の面で非常に便利である。だからこそできることなのかなと感じた。まずは通えるところが第1条件となるので、移動の不便さがこちらの地域では一般就労に繋がりにくい原因の1つになると感じた。
- 必要性は感じるが、具体的にどう進めていけば良いか分からない。
提案 移動・訪問・日中活動部会から「移動」を別にして活動できないか。
→ 賛成多数
① 課題は挙がっていなかったが、訪問系サービスの実際が、あまり地域に浸透していない。
② まずは、関係者が情報を得るべきであり、各訪問系事業所に協力いただきサービス内容や範疇に関するアンケートを実施することに。
③ 集計結果をもとに関係者向けの一覧を作成、いずれは利用者向けにわかり易い案内が出来れば。
- 集計結果は全体会までに作成予定
- 今年度内に関係者向けの一覧を作成予定
- 普及啓発の目標に沿った活動が出来たのでは
① 重度障害者の活動の場がないということ、自立支援法への移行で改善されると見込んでいたが。
- 移行した施設:まきはたの里、マイトーラ
- 児童の日中受け入れサービスにおいて、魚沼市では3事業所で50人程度の日中一時支援を対応している。南魚沼市でも受入れ先を増やしてほしい。
② 実際は、入所施設に地域からの成人の新規相談はほとんどなく、むしろ児童の日中サービスが足りないことのほうが切実。
- 日中活動の場がない。理由としては自立支援法に移行後、入所している方は介護保険へ申請をできないため、利用者が高齢化し、新規受入れができない。 また、マイトーラは身体障がい、まきはたの里は知的精神障がいがそれぞれ受入れの中心で、三障がい一元化をうたわれているが実際受入対象が異なる場合、相談があっても対応できない現状がある。
- 施設の設備の面で対応ができない。特に身体障がいの方のための送迎付き入浴サービスを、特養等介護保険施設で受入れができないか。
- まきはたの里日中一時支援では、地域の支援学級に通うお子さんが当初5人程度利用されていたが、現在は定員に対してのニーズが3~4倍になっている。
③ 児童療育部会と合同部会を開催、まきはたの里の日中一時の拡大、新設特別支援学校における新規事業展開などを検討。
- 日中一時支援を行う施設はまきはたの里のみであり、市と検討後、受入れの幅を拡大することができ、冬休みには15名程の利用があった。
また、H25年4月に開校予定の市立総合福祉学校で事業の準備が進んでいる。
- 制度や施設の設備などの問題で当事者の希望に添えないのは仕方がない部分はあると思うが、1つ1つ考えて自立支援協議会から解決策を発信してほしい。
- 南魚沼市は施設が少ない。預かってもらえる施設や運動する施設がほしい。
- 行政に要望や意見を出す時に当事者家族の纏まりがほしい。
- 障がいは個々に違うので、支援する側の勉強会を行なってほしい。
- 新しい施設を立ち上げる予定だが、法律上大変厳しい状況である。施設開設のための利用希望を聞くと、希望者が少ない。ニーズとマッチしていないのか。